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感覚と理論
2014/08/08
先日、CRのセミナーに行った時、講師の先生に歯にCR(歯に詰めるプラスチック様の詰め物。光硬化型(通常は粘土状だが、光を当てて固める。)が主流。)詰める時には指の腹を使ってやると微妙な形態修正が可能だとアドバイスを頂きました。

これは10数年前に大学病院で研修をしていた時に教えていただいていたCRの専門の先生にも同じことを言われた記憶があります。

歯科治療における手指感覚の重要性を再確認した一日でした。



僕らの世代の歯科医師は大学時代から Evidence based medicine (根拠に基づいた医療)という教育を受けているので、割と何かにつけ海外の論文を根拠として治療を行う傾向があります。

「この論文にこういう実験があって、こういう結果になっているから、こういう治療が効果的なんだ」という訳です。

論文は大事です。研究も大事です。Evidence based medicine (根拠に基づいた医療)とてもいいことだと思います。
理論的に考え、治療することはとても重要だと思います。


でもね、色んな学会やセミナーに行くと一部の人は異常なほどそこにこだわってくる訳です。

講師の先生が話をしている時に疑問をもつと「その根拠はなんですか?」「どこの論文にそれが書いてあるのですか?」

そして、Evidence(根拠となる論文)がないと、その講師の先生に軽蔑したような態度をとる先生もいます。

特に自分は勉強していると自負している若手の先生に特にその傾向がみられます。

僕にはそれが何だか不快です。


長年臨床を経験してきた先生方は、もちろん人によってピンキリあるでしょうけど、経験に裏打ちされたそれなりのもの持っている人が多いのですよ。特に講師をしているような先生は。


Evidenceがないからって、そこから学ぶものがないわけじゃないでしょう。

理論に偏って、妙なプライドばっかり高い歯医者は何だか好きではありません。


どの業界でもそうでしょうけど、もっと目上の人に敬意をもって接するべきなんじゃないでしょうかね。




「手の感覚」それは歯科医師にとって生命線です。

歯を削っている時、歯を抜く時、お掃除をしている時、手の微妙な感覚で情報を得ています。

感覚にEvidenceはないでしょう。

これは長年の練習と経験で得られるものなのです。



感覚と理論。


これは歯科治療において欠かすことのできない両輪です。


僕はこのバランスを崩さないように日々の臨床にあたっていきたいと思っています。









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